大丈夫?アメリカンドッグ食べる?

すごくきれいで美味しそうなお弁当をつくる彼がブログで不眠症に悩んでいると話していた。胸が苦しい。

駅の階段で誰かが走ると周りも一斉に走り出す。急がなくてもいいのにみんな急ぐ。その流れに乗らないと置いていかれる。これだけ人がいるのに、この中の誰も知らない。インターネットだなと思う。インターネットは川だから溺れないようにしないといけない。すべすべの優しい丸した石があっても持ち帰ってはいけない。適度な距離で愛すしかないようだ。川の近くには住みたくない。


私が降りる駅を通り過ぎたと気がついたのは三駅先の駅だった。四駅目で降りて、何もないホームから真っ暗な線路を見つめていた。家の灯りでいいから包んでほしい。


ほとんど人のいない電車に揺られていたら、突然知らない男の人が隣に座ってきて目があって、会釈をされた。なんだ?と不安になって逃げた。男も後を追いかけてきて、慌てて二個隣のブロックに移動する。ちょうどそこに二人、人がいたので間に座り、男が通り過ぎるのを待った。怖かった。男が隣の車両に行くのを見てホッとしていたら隣にいた女の人に大丈夫ですか?と話しかけられて泣いてしまった。

みんなは怖くないのかな。私は怖い。自分が他人からいきなり異性(異性というのも古い言い方であるけど)として見られることが。それをわかってしまうことが。

器用に立ち振る舞ったり、記憶からすぐに消すことができない。

こういう時、長くした髪とか履いていたスカートを憎く思う。いや、それ全部悪くない。悪くないんだ。自信を持って。女ってだけで味わう憎しみが多すぎるだけなんだ。痴漢もナンパも。だから好きな漫画でナンパをネタにされたとき、本当はちょっと悲しかったこと、ここでだけ言わせてください。


今日は溺れかけたけど大丈夫。泣かないで。