優しい光

1月19日


鎌倉に行きました。


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彼らのあたりまえがここにはあって、それに少しだけでも触れることができてよかった。


海がすぐそこにあるのに潮の匂いがまったくしなくて寂しかった。次行くときは夏の暑い日がいいな。



1月24日


吉田秋生河よりも長くゆるやかにを読んだ。

作者は男子高校生を経験していないだろうに、あまりにも解像度が高いから驚いてしまった。

能代(主人公)が高校生にも関わらずバーテンをやっていたり、米軍の家で行われるパーティーに参加しているのを見たら自分とは程遠い世界の人のように思えた。

けれど、舞台がおそらく福生であることや同級生とふざけ合っている姿を見て急に自分と彼とが近づいたような気がした。

と言ってもやっぱりまだ遠い、この距離感が好きだ。


物語の中で私が一番好きな登場人物は順子ちゃん。彼女の出てくる話はどれも印象に残っているし、彼女の言葉はどれもこれも繊細で綺麗。読み返せば読み返すほど、ときめきが溢れる。

「人間の重みってキモチいいんだよね

「『椿の花を落とさないで』ってことさ」

「車のライトがきれい… まるで河の流れみたい」



その他好きなところ

能代とみゆきが屋上で会話している背中だけのページがとても印象的

みゆきの着ているスウェットにTOM CATとかSISSY BOYと書いてあった

順子ちゃんの服がPINK HOUSEのものだった

(尖っているかと思いきやおさげに大きなリボンをつけたり、大島弓子を読み、ピンクハウスを着るの、ときめき)

あんバタたべたい


文庫版のあとがきには夢枕獏のエッセイがついていた。特に印象に残ったのはここ。

「現在の少女まんが(あいかわらずこういう呼び方しかできないのは恥ずかしいのだが)

この一文を読んで私は彼の作品を読みたい!と思った。これからの楽しみが増えて喜びもひとしおだ。



1月27日


ここ一週間で手袋を二回も失くした。違う物をそれぞれ片方ずつ。落とし物として届いていないか聞きに行ったら笑われた。一緒になって笑っている自分が悲しい。他の人だったら“まあいいか”となるかもしれないが私は“まあいいか”と思えないたちで、どんなに小さなものでも損した気持ちになる。つくづく生きるのが下手だと思う。


その後ひとつは駅に届けられていた。もうひとつはまだ見つかっていない。もし、見つけたらわたしまで。