胸いっぱいの光
くらもちふさこ展に行った。
ここにいる人たちは、みんなくらもち先生の作品が好きで、それがスタンダードで、不思議な空間だ。なんだか秘密を共有しているような気持ちになる。
原画展のイラストはどれもこれもうっとりするほど綺麗でかわいくて胸の内側がキラキラした。
海の天辺の一番好きなシーンの原画があってどうしようもなく涙が溢れそうになった。
くらもち先生の作品にはいつも影響を受けている。くらもちイズムを取り入れた文章を書きたいとかそんなことまで思ってしまう。
前に書いた“この先の愛について”というタイトルの幸真の文は、“おばけたんご”のラストシーンを思い出しながら書いた。主人公の思いがぽろりと溢れるような、そんなラストにしたいと思っていた。
まだまだ自分がぺーぺーで、強い印象を与えられるような文章として書くことができなかったように思えるけれど、なんだかんだで気に入っている。
今日も原画を見ていたら書きたい!と思えた。豊かだなあ。
初めて降りた土地では必ず一駅分歩きたくなる。今日も一駅分歩いて帰った。
かわいい形のアパート、知らない会社、亀
見たことのない景色は嬉しい、ざわざわする。私は明日から、今日という日をお守りにして生きていくんだね。